禁じられた遊び


「…痛っ」

「動かないで」

「…やだぁ…」

「大人しくしてないと、もっと痛くなりますよ?」

「痛くないって…ひゃっ…いったのに…」

「ココ、ですね…」

天蓬はぐっと指先に力をこめた。

「やっ!」

「気持ちいいでしょう?」

「ヘン…こんなの…」

「ほら、もっと力抜いて…」

「天ちゃん…」

悟空の眼がとろりとしたところで、ドアが蹴り開けられた。


「天蓬、悟空に何してやがる!」

「邪魔しないで下さいよせっかくイイところなのに」

「ふざけんな!抜け!行くぞ悟空」


「…どうしてあんなことさせたんだ?

俺のじゃ満足できなかったのか?」

「だって、天ちゃんが…したいって…」

悟空はつま先で床を突付きながら、上目遣いに金蝉を見上げた。

「この間してくれてから…もう」

指を折る幼い仕草に、金蝉の体温が上昇する。

「9日も経ってるもん。自分でしちゃダメって金蝉、言ったじゃん」

「−今してやる。今すぐだ。横になれ」

「うんっ!」

「…傷がついてるじゃねえか。

だから他の奴にさせちゃダメだって言ってんだぞ?

して欲しかったらちゃんと言え」

「うん、言う…

やっぱり綿棒の方が痛くなくていいや。

天ちゃんのって痛かった。」


はい、オチは耳掃除。
天ちゃんのは竹の耳かきでした。


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